令和5年度キックオフ社員総会
先週土曜日、次年度に向けた社員総会を行いました。
全社で集会形式の総会を行うのは約4年ぶり。
普段はあまり関われる機会が少ない保育・療育・食育・本部の全部門職員がランダムな席分けで、非常に熱気のある有意義な時間になりました。
まずは新入職員紹介。この時代にまた新しく多くの職員を迎え入れられたことが本当に嬉しいです。
第1部は私から中期経営計画の発表。
経営の話はどうしても堅苦しくなり、現場職員には小難しく捉えられてしまいがちです。
特に、当社のような保育や福祉領域の事業の場合、売上高や営業利益率といった経営指標を職員が常々意識すべきものとは思えません。
しかし、だからといって会社がどんな戦略で、どんな中長期的なビジョンを描いているのか、そんな方向性の中に今の現場での仕事がどれ程大きな意味合いを持っているのか、全体が整合しない限り法人理念も保育理念もぼやけたままになってしまいます。
法人理念「子どもの利益を最優先できる社会へ」、保育理念「十人十育」を経営から現場全職員、同じ感覚で共有し、さらなる切磋琢磨を重ねていきたいと思います。
第2部は、昨今社会的にも関心が高まっている「安全管理」をテーマにした研修。松田総合法律事務所の菅原清暁先生にお越しいただき、実際に起きた重大アレルギー事故に向き合って学びました。
保育所も児童発達支援も、令和5年度より年間安全管理計画の策定や研修実施が義務化され、各園各教室単位での取り組みはもちろんのこと、法人としても全社をあげて従来以上に注力していく重点事案になります。
「実際にその場にいたら自分はどう行動できただろうか」
「事故を未然に防ぐために出来ること・すべきことは」
「自園のマニュアルは現状で十分と言えるだろうか」
明日の現場につなげるために、所属・部門をこえて皆で真剣に向き合い意見を寄せ合ったグループワーク。発熱した議論が広がりました。
最後の第3部は「子どもの人権擁護」に関する研修を行いました。
経営と日々の仕事が直接つながっているのと同様に、「子どもの利益を最優先できる社会へ」「十人十育」といった理念や価値観が日々の保育・療育のあり方一つひとつに結びついていなければなりません。個々の様々な場面における子どもへの声掛け、保育者の立ち振る舞い、表情、声の大きさ…かなり細部に至るところまで検討を重ねていきました。
当社は0〜2歳児専門の保育部門(といろきっず)と2〜5歳が主になる療育部門(CYS school)があり、それぞれアプローチの意味合いや実際の場面では少なからず捉え方の違いがあります。しかし、何よりも、こうして思い巡らせる機会自体が大切だと思います。
コロナ禍による制約も徐々に緩和に向かっています。今後もこのような法人研修や行事、連携機会を増やし、職員個々の資質向上、各園・各教室の品質向上に努めてまいります。